新着記事

「二郎君の出家・栄花物語」出生の事情と仏道への帰依が織りなす絵図

栄花物語にはさまざまな権力闘争の構図がみられます。表面上はなにごともないようですが、その背後には人間の持つ醜悪な側面も見て取れるのです。道長の息子の話を読んでみましょう。
ノート

「身体接触」触れ合いが紡ぐ文化と人間関係の役割「異文化間コミュニケーション」

挨拶の時、他人の身体に接触するというのはよくある仕草のひとつです。しかし日本人にはあまり馴染みがありません。なぜでしょうか。マレーシアにはサラームと呼ばれる特異な挨拶もあるといいます。それぞれの意味をここでは考えてみます。
小論文

「忖度と日本文化」近年、ローコンテクスト化しつつある日本人の変化

日本人の文かは変化しつつあるのでしょうか。かつてのハイコンテクストな社会から、今はむしろ「ローコンテクスト」になっているのではないかという指摘がなされています。

「小督と隆房卿・平家物語」清盛の横暴ぶりを示す悲恋に満ちた章段

小督の出てくる章段は哀感に満ちています。天皇に愛されはしたものの、心はそこにありませんでした。どのようにして、彼女は自分の人生を歩んでいったのか。ここではそれを追いかけてみました。

「有明の月に・和泉式部日記」敦道親王の返歌にこころが揺れた日のこと

敦道親王との歌のやりとりを通じて、次第にこころがうちとけていく様子がみごとにお描かれています。『和泉式部日記』が今も多くの人に読まれている背景には、女性の恋愛観をみごとに描き出している点にあるのではないでしょうか。
ノート

国際語としての英語の役割はグローバル社会の中でどう変質してきたのか

今日、英語は完全な国際語の地位を保っています。しかしその内実はそれぞれの宗教や文化の中で変質を余儀なくされています。柔軟性を持つことばとはどのようなものなのかについて、考えてみましょう。